ブランディング 5つのケーススタディ

私は、人が生活するうえで、コミュニケーションが一番大切だと考えています。
製品、グラフィック、画像、言葉、形、デザインは、それらを整理して、クライアントの目的をユーザーに分かりやすく伝える仕事です。

本当に力のあるデザイナーは、クライアントの目的を理解し、そのメッセージをユーザーに届けられる人だと思います。
– 既存のビジュアルシステムに入る場合は、その良さを壊さずに、さらに発展させる。
– 新しい場合は、ゼロからビジュアルアイデンティティを作る。
– 業界やデザインのスタイルが変わっても対応する。
– そして、デザインを通して会社に新しい価値を作る。

Patagonia — B2B2C

IN YOUでは、外部ブランドの広告をWebサイトやSNSで展開していました。Patagoniaもその一社です。

IN YOUでは、広告主の素材をそのまま使わず、読者に合わせてすべて社内で制作していました。
一方、Patagoniaには厳しいブランドガイドラインがあり、すべての制作物に承認が必要でした。

私はPatagoniaのトーン、写真、タイポグラフィなどを理解し、それをIN YOUの読者に伝わる形に変えました。
制作物はすべて承認され、SNSでも高い反応を得ることができました。

ブランドのルールは、制限ではなくチャンスだと考えています。
ブランドを守りながら、別のユーザーにもきちんと伝える。
このケースでは、それを実現しました。

Minery — D2C

Minery「飲むミネラル」は、発売以来、IN YOUで最も売れていた商品で、売上がMineryに依存していました。

そこで、ブランド力を活かしてサプリメントのラインを広げることを提案しました。しかし、Minery Latteシリーズの3商品は品質とデザインが十分ではなく、ブランドイメージにも影響していました。

私は、問題は商品の拡大ではなく、品質基準にあると考えました。CEOの承認を得て、Mineryのクリーンなデザインと高品質な写真を維持しながら、商品ごとに色と個性を持たせ、4商品までラインを拡大しました。

結果、4商品すべてが発売月から売上トップ10に入り、Vitamin CがMineryを超える月もありました。自社商品の売上が、ショップ全体の半分以上を占める月もありました。

Aviatel — B2B

Aviatelはアルゼンチンの自動ゲート自動化会社で、これまでとはまったく違う業界でした。しかし、B2Bでも利益を生むためには、マーケティング、ブランド、コミュニケーションが重要です。

入社後、Aviatelのブランドをリニューアルし、親ブランドのカラーを維持しながら、各商品に特徴を表す独自のロゴタイプを持たせるシステムを提案しました。

さらに、新商品のキャンペーンやニュースレター、顧客とのコミュニケーションも強化しました。その結果、会社の利益を大きく伸ばすことができました。

Universe 10 — B2B2C

クライアント自身が、自分の商品の可能性や、どうすれば本当に合うお客様に届くのかを分かっていないこともあります。

このクライアントは、アロマ商品のラインのためにリーフレットを依頼してきました。ビジュアルアイデンティティもパッケージもなく、ターゲットユーザーの調査もしていない状態でした。でも、商品にはもっと大きな可能性がありました。そこで、ゼロからのブランド開発、パッケージ、IN YOU Journalでの記事、SNSでの展開を提案しました。商品そのものだけでなく体験にもお金を払う、こだわりのあるお客様に届けるための戦略です。ブランドのコンセプトを3案提示し、選ばれた案をもとに、パッケージ、記事、そしてSNSでのキャンペーンを制作しました。

リーフレット一枚の依頼が、ブランド全体の開発に変わりました。競合の多いジャンルの中で、ユーザーにすぐに評価される独自の提案ができました。この商品ラインのCVRはIN YOU MARKETの自社商品と同じくらいの水準になりました。

CannaBlaid — B2B2C

成果を出して、クライアントとの仕事を広げる。

CBDブランドのCannaBlaidは、最初は記事数本とバナーのセットをIN YOUに依頼しました。
リファラルのコンバージョンとデザインの両方で結果が出たことで、バナーを追加で依頼しただけでなく、ランディングページ2本のデザインも任せてくれました。それぞれ、別のユーザー層に向けたページです。一つのメッセージでは同時にアプローチできない2つのターゲット層から、より多くのユーザーを獲得できました。

このケースでは、デザインによってクライアントに結果を出すだけでなく、小さな依頼をより大きなプロジェクトに広げることができました。

5つのケースに共通しているのは、デザインを作って終わらないことです。

クライアントの目的を理解し、ユーザーにメッセージを届け、ビジネスの結果につなげる。

そして、必要であれば、小さな依頼をより大きなプロジェクトへ広げる。